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郵便の「還付」とは?あて所不明などの理由解説と正しい再送手順まとめ
「送ったはずの手紙が、数日後にポストに戻っていた」
「見慣れない付箋が貼られていて、何が原因かわからない」
郵便を出した後に、そのまま自分の手元に戻ってくることを、専門用語で「還付(かんぷ)」と呼びます。
戻ってきた封筒には「還付理由」が記載されていますが、「あて所に尋ねあたりません」といった独特な表現が使われており、一見しただけではどうすれば良いか迷ってしまうことも少なくありません。
この記事では、郵便物が戻ってくる主な理由とその意味、再送する場合の料金ルール、そして払い戻し(返金)の可否について、2025年時点の最新情報を元に徹底解説します。
郵便物が戻ってくる「還付」とは?付箋・スタンプの意味一覧

郵便物が差出人に戻される際、多くの場合は封筒に「還付事由」が記された付箋(ふせん)が貼付されているか、スタンプが押されています。
そこに書かれている用語の意味を理解することが、対処の第一歩です。
「あて所に尋ねあたりません」等の理由コード解説表
よく見かける還付理由と、その具体的な意味を表にまとめました。
| 還付理由の記載 | 具体的な意味 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| あて所に尋ねあたりません | その住所に受取人が住んでいない(登録がない)。 |
|
| あて名不完全 | 住所や名前が足りず、特定できない。 |
|
| 転居先不明 | 以前は住んでいたが引っ越しており、新しい住所がわからない。 |
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| 保管期間経過 | 受取人が不在で、郵便局での保管期限(通常7日間)が過ぎた。 |
|
| 受取拒絶 | 受取人が受け取りを拒否した。 |
|
| 料金不足 | 切手の金額が足りない。 |
|
「保管期間経過」による還付
書留やゆうパック、あるいはポストに入り切らない定形外郵便などは、受取人が不在の場合、郵便局に持ち帰られます。
不在票投函後、原則「7日間」の保管期間内に受取人から再配達の連絡がない場合、差出人の元へ還付されます。
この場合、住所は合っていますが、「タイミングが合わずに受け取られなかった」という状態です。
「受取拒否」による還付
あまり知られていませんが、受取人は届いた郵便物の受け取りを拒否する権利を持っています。
開封前であれば、「受取拒絶」と記載したメモを貼ってポストに投函するだけで、差出人に返送されます。これが戻ってきた場合、無理に再送するのはトラブルの元になるため避けましょう。
戻ってきた郵便物を「再送」する方法と料金のルール

戻ってきた郵便物を、正しい住所や宛名に直してもう一度送りたい場合、「切手を貼り直す必要があるか(料金が再度かかるか)」が最大のポイントです。
結論から言うと、「消印(通信日付印)が押されているかどうか」で判断が分かれます。
【要注意】すでに「消印」が押されている場合は新しい切手が必要
「あて所不明」や「保管期間経過」などで戻ってきた郵便物は、一度郵便局の引受処理が完了し、配達業務が行われた結果として戻ってきています。
そのため、切手には消印が押されており、その切手は「使用済み」となり無効です。
再送の手順:
- 戻ってきた封筒から中身を取り出す。
- 新しい封筒を用意し、正しい宛先を記入する。
- 新しい切手(2025年現在、定形郵便なら110円など)を貼って投函する。
※もし、戻ってきた封筒(付箋付き)のまま、あるいは消印付きの切手のままで再投函すると、再び戻ってくるか、受取人に不足料金が請求されてしまうため絶対に行わないでください。
「料金不足」で戻ってきた場合の不足分支払い方法
「料金不足」で戻ってきた場合に限り、消印が押されていない(または「料金不足」のスタンプのみで消印としての効力がない)ケースがあります。
この場合、すでに貼ってある切手はまだ有効です。
再送の手順:
- 不足分の切手(例:110円に対し84円しか貼っていなければ、差額の26円分)を追加で貼る。
- 「料金不足」などの付箋が付いていれば剥がす。
- そのままポストに再投函する。
正しい住所に修正して再送する手順
住所不備で戻ってきた場合、再送前に必ず相手に正しい住所を確認しましょう。特に以下の点を確認してください。
- 郵便番号は正しいか(検索サイト等で確認)
- マンション名・部屋番号は抜けていないか
- 表札の苗字と宛名が違わないか(違う場合は「◯◯様方」が必要)
郵便料金の「還付(払い戻し)」請求ができるケース
ここまでは「郵便物が戻ってくること」について解説しましたが、ここでは「払った郵便料金を返してもらう(金銭的な還付)」について解説します。
郵便局の過失以外では手数料がかかるのが原則
基本的に、「自分の都合(書き損じや、出すのをやめた)」で郵便料金を返金してもらう場合、手数料がかかります。
- 切手やハガキの交換:現金での返金は不可。手数料(1枚につき5円~)を払って新しい切手等に交換のみ可能。
- 発送後の取戻し:相手に届く前に配達をストップさせて返してもらう場合、「取戻し請求」の手数料(570円など)がかかり、最初に払った送料も戻ってきません。
還付請求の手続きと必要なもの
例外的に、以下のようなケースでは、手数料無料で料金を返してもらえる(還付請求できる)可能性があります。
- 郵便局の過失:サービス内容が守られなかった場合(速達なのに遅れた等は規約による)。
- 法的な過払い:間違って過剰に高い切手を貼ってしまい、その余剰分を取り戻したい場合(手続きが複雑で少額だと現実的ではありません)。
一般的な「住所間違いで戻ってきたから送料を返してほしい」という要望は通りませんので、ご注意ください。
【法人・事業者向け】DMが大量に還付(返送)されるリスクと対策

個人で数通の手紙が戻ってくる分には手間だけの問題ですが、企業がダイレクトメール(DM)を発送した際に大量に還付されると、経営的な損失に直結します。
還付率が高い=顧客リストが古くなっている証拠
DM発送において、一般的な不着率(還付率)は5~10%程度と言われていますが、これが10%~20%を超えてくると危険信号です。
顧客リストのメンテナンスがされておらず、転居や廃業などの情報が更新されていない証拠です。
「1通100円(送料+印刷費)× 100通の還付」だけで、1万円をドブに捨てている計算になります。
無駄な発送コストを削減する「住所クリーニング」の重要性
この無駄を防ぐためには、定期的な「住所クリーニング(データ整備)」が不可欠です。
- 郵便番号と住所の整合性チェック
- 市町村合併による旧住所の変換
- 不着リスト(過去に戻ってきた宛先)の削除
これらを発送前に行うことで、還付リスクを最小限に抑えられます。
不着データの処理もプロに任せて効率化
戻ってきた大量のDM付箋を見ながら、Excelの顧客リストを1件ずつ「発送不可」に修正するのは大変な労力です。
DM発送代行業者の中には、「不着データの入力代行」や「バーコードによる不着管理」を行っている会社もあります。
発送だけでなく、「戻ってきた後のリスト修正」までをサイクルとして回すことが、DMの費用対効果を高める秘訣です。
まとめ:還付理由を正しく理解して無駄のない発送を

郵便物が戻ってきた時は、まず封筒の付箋を見て「なぜ届かなかったのか」を正しく把握しましょう。
- 「あて所不明」など:住所や表札の確認が必要。再送には新しい切手が必要。
- 「料金不足」:不足分の切手を貼れば、元の切手を活かせる場合がある。
- 再送時の注意:消印があるものは使用済み扱い。新しい封筒と切手を用意するのが確実。
特にビジネスで大量の郵便物を扱う場合は、還付を単なる「戻り」と捉えず、「顧客リストを見直すチャンス」と捉えて対策することが重要です。
よくある質問(FAQ)
- Q1:戻ってきた郵便物の付箋(還付事由)は剥がしてもいいですか?
- A1:再送する場合、新しい封筒に入れ替えるなら古い封筒や付箋は破棄して構いません。もし「料金不足」などで同じ封筒を使って再投函する場合は、付箋を剥がしてから投函してください(付箋がついたままだと再度処理されてしまう可能性があります)。
- Q2:レターパックが戻ってきましたが、再利用できますか?
- A2:レターパックも切手と同様、一度引受(消印やバーコード処理)がされると使用済みとなり、再利用はできません。たとえ住所間違いであっても、サービスは提供されたとみなされるため、新しいレターパックを購入し直す必要があります。
- Q3:自分の住所を書かずに送った郵便物が、宛先不明だった場合はどうなりますか?
- A3:差出人の住所氏名がない、または不明で返送できない場合、その郵便物は「還付不能郵便物」として郵便局で一定期間(3ヶ月程度)保管された後、廃棄処分となります。重要な郵便物を送る際は、必ず差出人を明記しましょう。

